ノブレス・オブリージュを大切にしてください

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勤務医(歯科医師)の先生に伝えたこと

「ノブレス・オブリージュを大切にしてください!」今日、勤務医(歯科医師)の先生にお伝えした。それは、歯科医師として、大人として、とてもとても残念な出来事があったから。

「ノブレス・オブリージュ」・・・責任ある立場の人には、それ相応の社会的責務が伴う。

ラグビーを続ける中で私はこの言葉に出会った。「高貴なるものの責務」と辞書に書かれた意味は当初よくわからなかった。英国パブリックスクールで生まれた貴族スポーツというラグビーの歴史を知る中で、貴族として特権階級に生まれた子どもたちに「ノブレス・オブリージュ」の観念を、ラグビーを通じて教えてきた名残だと知った。カラダをぶつけ合い精神的にも肉体的にもハイプレッシャーの中で、試合に勝利するために、規律・品位を守ること。仲間を尊重し結束すること。情熱と勇気をもって一歩前に前進できる人材を育成していったのだ。

院長が見ていなければ、自分勝手に振る舞う

「物事がうまく運ばずに露骨に不機嫌になる。」「スタッフに当たる。」「仕事をスタッフにやらせて自分は裏でスマホでゲームをやっている。」「うまく行かない治療を誤魔化す。」「自費になりそうな患者さんを選ぶ」など・・・。院長が見ていなければ自分勝手に振る舞う勤務医(歯科医師)の話がスタッフから入ってくる。まるで感情のままに動く子どものような振る舞いに本当に残念な気持ちになる。

本当に残念すぎる勤務医の言動

そして今日はもっと残念な話があった。勤務医(歯科医師)U先生が自費のセラミックインレーの型どりをしていた際、インレー1つに、わざわざ個人トレーを作り、値段が高いインジェクションタイプのシリコーンで型どりをしていた所に、コスト意識をもっているスタッフが、パテタイプのシリコーンの方が安いと伝えたところ、「自分で開業したら、パテタイプのシリコーンを使うけど、ここではインジェクションタイプでいい」とそのスタッフは伝えられたというものだった。伝えられたスタッフは不信感の塊だ。

ノーブレス・オブリージュ(果たすべき責務)を感じていないことが大問題

型どりの方法や使用材料については、医院の方針や先生によって違って当然だと思っているのでここでは問題ではない。しかし、私が非常に残念に思ったのは「自分の医院ならやらないけど、他人の医院ならやる」という心構えと、それをスタッフに伝えてしまうというモラルの低さだ。勤務医といえど歯科医師であること、患者の身体を預かる立場であること、先生と慕われ組織内でも影響力ある立場であること、社会的影響力のある立場でありそれに伴う報酬を得る立場であること。つまり「ノーブレス・オブリージュ(果たすべき責務)」が伴う立場であることを微塵にも感じていないことが問題である。

歯科学生や勤務医の先生に伝えたいこと

いま歯科学生や勤務医をしている先生に伝えたいのは、歯科医師としてノーブレス・オブリージュ(果たすべき責務)の1丁目1番地は、まず「一番身近な人に信頼されること」ということ。技術よりも「まず人として信頼されること」が大切だ。なぜなら、どんなに腕がよかったとしても、信頼のない人に、人は協力しようとしないからだ。周囲の協力のないところに理想の診療や夢の実現はない。上記のU先生の言動に直面したスタッフの心境を考えればわかることでしょう。まずU先生とは一緒に働きたくない。アシスタントにつきたくない。U先生に患者さんを診てもらいたくないと思っている。いくらいい材料を使用したり、いくら最先端の治療をやろうとしても、そんな状況でいい診療ができるわけない。それは患者さんにも伝わっていく。

歯科医師にとっての「ノーブレス・オブリージュ(果たすべき責務)」とは?

「ノーブレス・オブリージュ(果たすべき責務)」と聴くと少し荷が重く感じるかもしれない。でも難しいことではない。私の身近に敬愛する歯科医師の先生が何人もいらっしゃる。みなさんに共通しているのは、医療への情熱をもち、周囲への思いやりを持って、誠実に生きていることだ。それが、人として信頼されることになり、「ノーブレス・オブリージュ(果たすべき責務)」を果たすことに繋がっている。