Team Building Columnチームビルディングコラム

2016/09/08

#18自分が相手に望むことより、相手が望むことに応える

先日参加した歯科医院さんのミーティングで、
チェックアウトの際、女性パートスタッフ(推定年齢40代)が発言したたった一言に大きな学びをいただきました。

「Y先生に褒められるようにガンバります!」

この一言です。
普段から、いつも自信なさそうにして、声も小さく、ミーティングでも下をむいている彼女が、力の入った声で、自分の気持ちを発言されました。

その時、私が感じた感情は3つです。「違和感」「嬉しい気持ち」「寂しい気持ち」です。

「違和感」

は、
「Y先生に褒められたいからガンバル」という
なんとなく幼稚さを感じる発言内容に、なんか目的を見失っているように感じました。それと、もう1つ、誰かの評価を気にして働く姿勢は、これで本当にいいのだろうか?という違和感です。

「嬉しい気持ち」

は、彼女の変化への喜びです。いつも自信なさそうにしている彼女が、気持ちを前面に出して発言してくれたこと。スイッチが入って、表情が明るくなり、イキイキ感じたことです。

「寂しい気持ち」

は、自信がない原因が、承認だったこと。自分の仕事、自分自身が認めてもらえていないと感じていた

その気持ちを思うと寂しくなりました。ミーティングで発言できないのは当然だ。
挑戦もできない。自分を守るために「難しい」「できない」と発言する。そんな気持ちもわかるようになった。

この時、私が感じた違和感を口にしようか非常に迷いました。

しかし、考えて出た結論は、

伝えないほうがいい!

 です。

私が感じた違和感
・仕事の目的を見失っていないか?
・誰かの評価を気にして働く姿勢でいいのか?
これを伝えたとしても、彼女の表情が曇っていくイメージがしました。
たとえ正論だとしても、彼女のタイミングには入っていなくて、むしろ彼女からエネルギーを奪ってしまうイメージが湧きました。

なぜ、今の彼女に、その違和感を伝えるタイミングではなかったのか?
ひとことで言うと、

望んでいないからです

これは、マズローの5段階欲求説でいうところの
第五階層「自己実現欲求」の段階に入った人で自分の能力を引き出し創造的活動がしたい
という欲求段階に入った人には、響く言葉だと思います。

でも、それを彼女に伝えたところで、響かない。
自分が相手に望んでいるだけであり、相手にしてみれば迷惑なだけ。

大事なのは、目の前の彼女が前に進むエネルギーを持つこと。

相手の状態をよく観察することです。

彼女にとって一番エネルギーが高まる言葉は何か?観察すること。
彼女は、第四階層「承認欲求、尊厳欲求」であり、

内的な心を満たしたい欲求をお持ちでした。

聴いてほしい、認めてほしい、褒められたい、必要な存在になりたい

そのような欲求で心の中、いっぱいです。

そんな彼女には、まず心の中を満たしてあげることに集中してあげればいいのです。
むしろ、それ以外、彼女は望んでいない。

褒められて、認められて、内的な欲求が満たされて、自信がついてきた時に、

次の欲求、第五階層「自己実現欲求」が湧いてくることでしょう。
その時こそが、上記で私が感じた違和感を伝えるタイミングです。

大切なことは、自分が相手に望むことより、

相手が望むことに応えること。

相手が欲している情報を送る。
相手が欲しているタイミングで情報を送る。
そうすると、とても喜んでくれます。
私の本分は、1人1人の個性を生かしたチームづくりで
人と組織を幸せにすることです。
それには、

タイミングとチョイスがとても必要である。

ということを、学ばせていただいた日でありました。
心より感謝です。ありがとうございます。